印刷業から動画制作への転換:ブランディングの力で新しい価値を生み出す方法

印刷業から動画制作への転換: ブランディングの力で新しい価値を生み出す方法

テレビや映画のイメージを捨てて、顧客ニーズに焦点をあてる

こんにちは。WHYから始まるブランディングでクライアントの企業価値を高める会社、なにゆえ株式会社 代表の山本洋輔です。

先日、50年の歴史を持つ印刷会社の方から、「印刷会社が動画制作を始めるなら何から始めればいいですか?」というご相談を受けました。既存のお客様から動画制作の依頼があり、できるだけ対応したいと考えているようでした。

そこで私は、「まずは、映画やテレビのことを忘れてください」とアドバイスしました。特に30代以上の方々は「映像=テレビ的、映画的なもの」という固定観念があり、莫大な予算をかけてハイクオリティな動画を作らなければならないと思いがちですが、重要なのは「顧客が求めるもの」を提供することです。

顧客のビジネスに合った動画提案で価値を生み出す

この印刷会社様は、50年の歴史の中で既存顧客のことを知り尽くし、信用・信頼を築いています。動画はCMやコンテンツだけでなく、様々な活用方法があるため、顧客のビジネスに必要だと感じるものを提案すれば充分に貢献できるでしょう。

以下は、動画のビジネス活用企画例です。

  • 名刺やパンフレットの動画化
  • 商談を補足・サポートする解説動画
  • 社風を伝える採用インタビュー動画
  • 顔が見えるお客様の声動画
  • 手順が伝わりやすい社内動画マニュアル
  • 何度も見返せる教育・研修動画
  • 販促イベント動画レポート

ブランディングで意味づけを変え、自社ならではの価値を生み出す

商品企画に名前をつけて新しい価値を生み出すこともブランディングの役割のひとつです。

今回は動画制作の例を挙げましたが、既存事業や他社がやっていることをブランディングで意味づけを変えるだけで、自社ならではの価値を生み出せる可能性があります。

先述の印刷会社の方にも、「映像、動画というとすごく大変なイメージを抱いてしまっていましたが、確かにこれなら我々でもすぐに始められますね。早速社内で取り組んでみます」と喜んでいただきました。

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商品企画・開発で考慮すべきポイント

商品企画・開発の際は、「なぜ我々がこれを作るのか」「既存の意味にとらわれていないか」をぜひ考えてみてはいかがでしょうか。ブランディングの力を利用して、自社の強みや顧客ニーズに合わせたサービスや商品を提供することで、競合他社と差別化し、企業価値を高めることができます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

山本洋輔

山本洋輔|なにゆえ株式会社 代表取締役

1986年生まれ 岐阜県出身。映像制作会社に勤務したのち独立し、のべ500社・1万件以上の様々な媒体・形式のクリエイティブを手掛ける。2014年にドイツ発の解説動画制作会社 simpleshowの日本法人立ち上げ期に参画、上場企業80社以上の解説動画を制作。2017年、幼児教育コンテンツの企画制作を手がける株式会社マルタントン取締役に就任し、マーケティング領域を担当。2022年、なにゆえ株式会社設立。2児の父。東京都多摩市在住。

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