こんにちは、なにゆえ株式会社 代表取締役の山本洋輔です。今回は、クリエイティブ発注で失敗しないためのコツとチェックリストをご紹介します。
事業を始めたり商品を発売する際に、ウェブ上でのプロモーション活動は欠かせません。SNSでの発信企画やキャンペーン、ブランドサイトやランディングページ、ウェブ広告、動画プロモーションなど、方法は様々です。自社でクリエイティブが制作できない場合、制作会社やクリエイターに依頼することが一般的です。
クリエイティブ発注での失敗談
しかし、クリエイティブ発注に苦い経験を持つ方も少なくありません。
先日ご相談に乗った経営者様は、初めてのキャンペーンのためにスキルシェアサービスで見つけたデザイナーさんにランディングページの依頼をしたそうです。しかし、実際に制作を進めてみるとコミュニケーションに難があり、やりとりに時間と手間がかかりすぎて一向に制作が進まなかったとのことでした。
結果的には満足のいかないまま納品してもらったものの、初キャンペーンに使うことはどうしても抵抗がありできませんでした。そこで改めて、実績のある当社にご相談いただいたという流れです。
発注前にチェックすべきポイント
14年間500社以上、1万件以上の施策に携わる中で、数百名のクリエイターさんを見てきた経験と自身が心がけていることから、クリエイティブ発注前にチェックすべきポイントをまとめました。
クリエイティブ発注前チェックシート
文章に誠実さや人柄を感じるか
冷たすぎたり、砕けすぎた文章でコミュニケーションを取る方は
制作上のコミュニケーションでも問題が起きる傾向があります。
相手がどう感じるか、どういう情報を求めているかを掴もうとしてくれる方は、制作にしっかり意図をもって進めてくれるでしょう。
質問したことに答えてくれるか
投げかけた質問に対して的確な答えを返してくれるかも重要です。
別の話が混ざってしまう方、意外と多いです。
質問の経緯や意図をしっかり汲み取り、欲しい答えを返してくれるかどうかも最初の段階で確認しておきたいですね。
名前や連絡先は明示されているか
特定のプラットフォーム上でやりとりする場合は、その他の連絡手段があるかどうかも確認しましょう。
こちらの都合に合わせた連絡ツールを使ってくれるかどうかもクライアントファースト思考があるかどうかの判断基準となります。
制作スケジュールを提示してくれるか
経験豊富であれば着手前におおよそのスケジュールは読めるものです。
「〜〜までに〜〜を用意してください」などスケジュールから逆算し提案してもらえるかどうかで全体を見られるかどうか、進行管理力をみることができます。
費用について明確に説明してくれるか
ご質問を受ける中で最も多いのが費用の相場についてです。
これに関しては弊社では率直に「あってないようなものですが…」と前置きしてお伝えすることが多いです。価格は提供する価値に比例するものですので、安いものが必ずしもコストパフォーマンスが良いとは限りません。その中でポイントとしては見積もりの項目をなるべく細かく記載してくれるかどうかを見ると良いでしょう。
見積もりに根拠があれば制作の仕組み化ができている、役割分担がしっかりしていて責任の所在が明確といったところを読み取ることができます。
これらのポイントは、ブランドを構築する際にもあてはまります。ブランディングに最も重要な「安心」「信頼」「共感」に直結する項目ですので、クリエイティブ発注を行う際には、これらのチェックポイントを念頭に置くことが重要です。
クリエイターの力量を計る3つの視点
また、クリエイターとの円滑なコミュニケーションが成功への鍵となります。以下に、効果的なコミュニケーションのコツをいくつかご紹介します。
- ブランディング視点:自社の理念や価値観との整合性を気にかけてくれるか
- マーケティング視点:ペルソナ(最も届けたい顧客)を絞り表現が最適化されているか
- クリエイティブ視点:デザイン性と視認性は両立しているか(みやすく、伝わりやすくなっているか)
通常、クリエイティブ作品は理念や事業戦略に基づいて、それらを具現化する手段として機能します。理念や戦略を考慮せずに制作すると、使いづらさや成果が出ないといった問題が生じることがあります。ですから、「なぜこれを作るのか?」という基本的な問いから丁寧なコミュニケーションで制作を進めることが理想的です。
まとめ
冒頭で紹介した経営者の方は、弊社にランディングページ制作をご依頼をいただき、無事納品。その後、過去最高の売上を達成し、大変喜んでいただけました。
クリエイティブ制作を依頼する際は、ぜひ先ほどのチェック項目を思い出してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。