こんにちは。WHYから始まるブランディングで、比較されずに選ばれる会社づくりを支援する”なにゆえ株式会社”の代表取締役、山本洋輔です。
今回は「中小企業にホームページが必要な本当の理由」についてお話をしてみたいと思います。
昨年、60名以上の中小企業経営者様と個人面談をしましたが、およそ3割ほどは自社ウェブサイト(いわゆるホームページ)をお持ちでないようでした。
SNSの普及でホームページの存在意義が薄れてきている?
SNSが普及し、情報収集の方法が変わってきています。
欲しい商品をInstagram内で検索したり、好きなYouTuberがおすすめする商品を選ぶなど、人々は「何を」買うかよりも「誰から」買うかに注目して商品を選ぶ時代になってきました。
そんな状況を踏まえて、とある経営者様は、わざわざホームページを作る理由が見出せないというお話をしてくださいました。
確かに上記の流れのなかで、ホームページにわざわざ訪れる理由ってあるんだろうか?と考えるのは自然なことです。
そこで、私からブランディングの観点で中小企業がホームページを作る理由についてお話させていただきました。
ホームページは新規集客のために使うものではない!
まず前提として、ホームページは新規集客のために使うものではありません。
地道に更新を続けていけばもちろん全く効果がないわけではありませんが、ホームページにはもっと重要な役割があります。
それはズバリ…
「信用の裏取り」です。
【ヒント】人間関係でいう「知人」と「友人」との違いを考えてみてください!
どういうことでしょうか?
知人(お互い知っている程度の関係)
↓
友人(お互い信用していて個性を理解している関係
知人から友人にレベルアップするためには、相手と自分の共通点を見つけたり、一緒の時間を過ごしたりしてお互いを知る段階を経ますよね。
同じように、人がものを買ったり、サービスに申し込むためには段階があります。
その段階の中で、「知っている」状態と「もっと知りたい」状態の間には大きな壁があるのです。
ホームページは、この壁を乗り越えるために活用するのがおすすめです。
見込み客がホームページを見るシチュエーションとは
つまり、ホームページはこんな場面で見込み顧客に見てもらうことを想定してみてください。
- 交流会のあと、家/会社に帰って名刺の整理をしている時
- 商品やサービスを知ったあと「どんな会社が提供しているんだろう?」と思った時
- 友人から「この会社のサービスを使ってるよ」と紹介された時
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そこでホームページに辿り着き、どんな事業をどんな思いで行なっているのかが伝われば、
「ああ、この会社は大丈夫そうだな、安心だな」
という気持ちを抱いてもらえます。
「知っている」から「もっと知りたい」への壁を乗り越え始める瞬間です。
先述の経営者様にお伝えすると「確かに。その視点で考えたことはなかったです。知るタイミングではなく、知った後のタイミングで必要なんですね」とご納得いただけたようでした。
ここさえ押さえれば、サイト制作自体はとても安価になってきており取り組みやすくなっています。逆にこれを外して作ってしまうと、いくら安かったとしても無駄な出費になります。
ぜひ、信用の裏取りを意識して、ホームページのご準備・調整を考えてみてください。