当社顧問の齋藤嘉昭が10月12日の日本マーケティング学会カンファレンス2025(於 法政大学 市ケ谷キャンパス)のポスターセッションに参加します。タイトルは”コーポレートブランディング実践10ヶ条の提案と検証”です。

日本マーケティング学会「コーポレートブランディング実践10ヶ条の提案と検証 (齋藤 嘉昭)」
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 コーポレートブランディング実践10ヶ条の提案と検証
日本マーケティング学会
コーポレートブランディング実践10ヶ条の提案と検証
SUBARUグローバルブランド戦略構築の実務プロセスから抽出した実践知
コーポレートブランディングの成功要因を実務経験から体系化し,「実践10ヶ条」として提案する。筆者は2007年から2011年にかけて富士重工業株式会社(現株式会社SUBARU)において,同社初のグローバル統一ブランド戦略構築を担当した。当時同社は世界シェア1%,年間販売台数50万台の壁に直面していたが,4年間のブランディング活動を通じて業績が大幅改善し,2012年にはInterbrand社「日本のベストグローバルブランド」に初入賞(29位)を果たした。この実務過程で得られた知見を(1)社内資源の活用,(2)自社固有性の重視,(3)歴史的価値の再評価,(4)合意形成手法,(5)長期的視点,(6)言語表現の精緻化,(7)多文化対応,(8)グローバル視点,(9)統制の徹底,(10)継続性の確保に分類、集約した。本報告では,これら10ヶ条の理論的妥当性と実務適用性について,学術・実務両面からの評価を求め,より実践的で汎用性の高いフレームワークへの発展、日本発のブランディング理論構築への貢献を目指す。