YouTube動画制作の費用相場と流れ|内製のやり方まで解説

YouTube動画制作の費用相場と流れ|内製のやり方まで解説

YouTube動画制作の費用は依頼範囲で決まり、編集のみで3,000円〜30万円、企画から一括なら50万〜300万円程度が目安です。制作期間は数日〜2カ月が目安で、内製なら無料の編集ソフトやアプリでも始められます。外注と内製の使い分けまで、判断に必要な材料をまとめました。

依頼先の全体像から押さえたい場合は、YouTubeの制作・運用の依頼先総合ガイドもあわせてご覧ください。

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この記事の監修者

山本洋輔|なにゆえ株式会社 代表取締役

日本ブランド経営学会理事|株式会社マルタントン取締役
アビスパ福岡 AVISPA DAOブランドコーディネーター
1986年生まれ 岐阜県出身。映像制作会社に勤務したのち独立し、のべ500社・1万件以上の様々な媒体・形式のクリエイティブを手掛ける。2014年にドイツ発の解説動画制作会社 simpleshowの日本法人立ち上げ期に参画、上場企業80社以上の解説動画を制作。現在はYouTube運営、ビデオポッドキャスト番組プロデュース事業に注力している。2児の父。

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YouTube動画制作の費用相場はいくら?依頼範囲・尺別の目安

依頼範囲を編集のみ・撮影+編集・一括の3段階に分け、費用が3,000円〜30万円から50万〜300万円まで桁で変わることを示す横棒グラフ
自社で担う工程を増やすほど費用は下がり、編集のみが最小コストの入口(当社が複数の公開料金から整理・2026年7月時点)

YouTube動画制作の費用は依頼範囲で決まり、編集のみで3,000円〜30万円、撮影と編集で10万〜100万円、企画から一括なら50万〜300万円程度が目安です。金額の幅は「どこまで外注し、どんな尺・演出で作るか」でほぼ決まります。まず依頼範囲を先に決めてから予算を組むと、相場観がつかめて見積もりの妥当性も判断しやすくなります。

料金がひとくくりで語りにくいのは、同じ「1本」でも撮影の有無・尺・編集の作りこみで手間が大きく変わるためです。予算を上振れさせないためには、依頼範囲ごとの費用帯を押さえたうえで、自社が本当に外注すべき工程はどこかを見極めることが役立ちます。

依頼範囲別の費用相場|どこまで外注するか

外注する範囲を「企画+撮影+編集」「撮影+編集」「編集のみ」の3段階に分けると、費用帯は次のようになります。企画や撮影を自社で担うほど費用は下がり、丸ごと任せるほど上がります。

依頼範囲 費用帯の目安 主な内容
企画+撮影+編集(一括) 50万〜300万円 企画・台本・撮影・編集まで丸ごと外注
撮影+編集 10万〜100万円 企画は自社、撮影と編集を外注
編集のみ 3,000円〜30万円 撮影素材を渡して編集だけ外注

上記は当社が複数の公開料金から整理した概算の目安です(金額は尺・撮影規模・修正回数で変動します。2026年7月時点)。撮影を自社で行い編集だけ任せれば、費用を大きく抑えられます。撮影は自社でできる場合の編集外注については、YouTube編集代行の相場と依頼方法で詳しく整理しています。

動画の尺・タイプ別の費用の目安

同じ制作でも、動画の尺と種類で費用は変わります。短い企画動画ほど安く、長尺で撮影・演出が増えるほど金額は上がっていきます。商品紹介やブランディングのように作りこみが必要な動画は、インタビューやトーク中心の動画より費用がかかります。

数十秒のショート動画なら数万円から、数分の通常動画で10万〜50万円、撮影や演出を伴うブランディング動画では100万円を超えることもあります。まず自社が伝えたい内容から動画の種類を決め、そこから尺と予算を逆算すると、無駄のない相場観がつかめます。

予算別|YouTube動画制作でできることの目安

限られた予算でもYouTube動画は作れます。予算10万円までなら編集のみの外注や社内撮影+内製編集、10万〜50万円なら撮影+編集の外注、50万円以上なら企画から一括の本格制作が現実的な範囲です。まず自社の予算帯でできることを把握し、そのうえで最も目的に効く作り方を選ぶと、投資の判断がしやすくなります。

「いくらかければいいか」で悩むときは、金額から入るより「この予算で何ができるか」を先に押さえるほうが、社内での予算取りもスムーズになります。最初から大きく張らず、小さく作って反応を見てから予算を広げる進め方が現実的です。

見積もりが会社で大きく変わる理由

同じような動画に見えても、会社によって見積もりが2〜3倍違うことがあります。差が出るのは、企画にどこまで踏み込むか、撮影の規模(人数・機材・日数)、編集の演出レベル、そして修正回数の想定が会社ごとに異なるためです。安い見積もりは撮影1名・修正1回まで、といった前提が置かれていることが多く、追加が発生すると結局高くつくこともあります。

金額だけで比べるのではなく、同じ条件(尺・撮影日数・修正回数・納品形式)をそろえて2〜3社に見積もりを依頼すると、価格差が「何の差か」を読み取れます。条件をそろえた依頼書を用意しておくと、相場の中で自社に必要な範囲が見えてきます。

料金の内訳|見積もりの何にいくらかかるのか

見積もりの金額がどう決まるかを理解しておくと、削れる部分と削れない部分を見分けられます。YouTube動画制作の費用は、大きく企画・撮影・編集・アニメーション・追加費の5つに分かれます。

費用項目 内容 金額を左右する要素
企画・構成費 目的整理・構成案・台本・絵コンテ 打ち合わせ回数・構成の複雑さ
撮影費 カメラマン・機材・スタジオ・ロケ 撮影日数・カメラ台数・出演者
編集費 カット・テロップ・BGM・ナレーション 尺・修正回数・演出の作りこみ
アニメーション・CG 図解・モーショングラフィックス オリジナルか既製素材か
サムネ・追加費 サムネイル・OP/ED・運用支援 本数・継続の有無

費用が膨らみやすいのは撮影費(日数・機材)と編集費(演出)です。見積もりを受け取ったら、どの項目にいくらかかっているか、内訳が項目ごとに分かれているかを発注前に確認しておきましょう。逆に、企画をシンプルにして社内の人材が出演すれば、全体を大きく抑えられます。

YouTube動画制作の費用は「どこまで外注するか」で桁が変わるため、依頼範囲を決めてから予算を組むのが相場把握の近道です。

YouTube動画制作の流れと制作時間|依頼から公開まで

依頼から公開までの6工程を時間軸に並べ、目的整理と撮影準備で発注側の負荷が大きくなることを示す制作タイムライン
企画一括なら1〜2カ月、負荷が大きい目的整理と撮影準備を早めに動かすのが要(当社の制作運用の実務知見に基づく)

YouTube動画1本の制作時間は、編集のみで数日〜1週間、撮影込みなら2〜4週間、企画から一括で1〜2カ月が目安です。撮影自体は半日〜1日で終わることが多く、時間がかかるのは企画・編集・確認の工程です。公開したい時期から逆算して動き出すと、スケジュールの遅延を防げます。

費用の目安は調べやすい一方で、「依頼から公開までの流れ」と「1本にどれだけ時間がかかるか」は発注前に見通しづらい部分です。制作の全体像を先に把握しておくと、社内調整や出演者の手配など、発注側がやるべき準備も見えてきます。

依頼から公開までの6ステップと発注側の役割

一般的な制作は次の6ステップで進みます。工程ごとに発注側の負荷が変わるため、自社の役割を先に把握しておくと段取りよく進められます。

ステップ 内容 所要時間の目安 発注側の役割
1 目的整理 誰に何を伝えるか・目標設定 数日〜1週間 大(社内で目的合意)
2 企画・構成 構成案・台本・見積もり確定 1〜2週間 中(方向性の確認)
3 撮影準備 出演・場所・機材の手配 数日〜1週間 大(社内調整)
4 撮影本番 収録 半日〜1日 中(出演)
5 編集・修正 カット・テロップ・確認 1〜3週間 中(確認・修正指示)
6 納品・公開 書き出し・アップロード 数日

この表は当社の制作運用の実務知見をもとに整理したものです。発注側の負荷が大きいのは1と3で、目的の整理と社内調整を早めに進めておくと全体がスムーズに進みます。

1本にかかる制作時間の目安

制作時間は依頼範囲と尺で変わります。撮影素材を渡して編集だけ任せるなら数日〜1週間、社員が出演する短尺の撮影込みなら2〜4週間、企画から一括で長尺・演出多めなら1〜2カ月を見ておくと安心です。

期間を短縮したい場合は、撮影を1日に集約する、構成をシンプルにする、確認・修正の回数を最初に決めておく、といった方法があります。修正回数を事前に取り決めておくと、確認工程が長期化するのを防げます。

発注前に決めておくと失敗しないこと

発注前に「動画の目的」「公開先」「尺」「二次利用の範囲」を決めておくと、制作の途中で方針がぶれません。YouTube向けとショート向けでは最適な尺も作り方も変わるため、どこに載せるかを先に固めておきましょう。

出演する社員の顔出しの可否や、動画をいつまで・どこで使うかも、撮影前に確認しておきたい項目です。これらを曖昧にしたまま進めると、公開後に使える範囲が限られてしまうことがあります。目的と公開先を最初にそろえておくほど、後工程の手戻りが減ります。

継続して回すなら「1本の納期」より「積み上がる仕組み」で見る

YouTubeを1本で終わらせず継続する前提なら、制作時間は「1本の納期」よりも「どれだけの頻度で素材が積み上がるか」で捉えるほうが実態に合います。BtoB企業のYouTube活用調査では、成果を実感し始めた企業の約67%(3社に2社)が半年以上の長期的な視点でチャンネルを運用しているという結果が出ています(BtoB企業のYouTube活用に関する実態調査、2025年10月公開・有効回答300名)。

当社はこの数字を、「1本を速く作ること」よりも「無理なく撮り続けられる制作体制を持つこと」が成果を左右するサインだと受け止めています。制作時間は1本あたりの日数だけでなく、公開ペースと社内体制から逆算して考えることをおすすめします。単発の納期だけを気にして発注すると、2本目以降が続かず更新が止まりがちです。

YouTube動画を内製するやり方|ソフト・アプリ・AIの選び方

内製ツール10種をスマホ手軽↔PC本格・簡易↔本格編集の2軸に配置し、無料のCapCutとDaVinci Resolveを始め方の入口として示す俯瞰マップ
作りたい動画の型から選ぶと迷いにくい。まずは無料ツールで1本試すのが近道(当社が対応環境・費用・用途で整理)

YouTube動画の内製は、無料〜低コストの編集ソフトやアプリで始められます。PCで本格的に作るならDaVinci Resolve、スマホで手軽に作るならCapCut、字幕やカットを時短したいならAI編集のVrewが選択肢になります。用途と対応環境で選べば、費用を抑えつつ自社で作れます。

「自分たちで作れないか」と考えたとき、最初の壁になるのがツール選びです。ツールはPC向けの本格ソフト・スマホ向けアプリ・AIで時短するツールの3系統に分けると選びやすくなります。

PCで本格的に編集するソフト

腰を据えて編集するなら、PC向けの編集ソフトが向いています。無料でもプロ水準の編集ができるものがあり、高価なソフトが必要とは限りません。

  • DaVinci Resolve:無料版でもプロ級。カラー調整や編集に強く、有料版は買い切りで使えます。
  • Adobe Premiere Pro:拡張性が高いプロ定番。サブスク型で、本格的な編集に向きます。
  • Final Cut Pro:Mac専用の買い切り型。動作が速く、Mac環境なら有力です。
  • PowerDirector:テンプレートが豊富で初〜中級者向け。Windows中心に扱いやすいソフトです。
  • Filmora:初心者向けでAI機能やテンプレートが充実。学習コストを抑えたい場合に向きます。

スマホだけで作れるアプリ

撮影から編集までスマホで完結させたいなら、無料アプリが現実的です。ショート動画やSNS連携を前提とした縦型編集に強いものが多く、その場で撮ってすぐ公開できます。

  • CapCut:ショート動画の定番。テンプレートや自動字幕が豊富で、PC版もあります。
  • iMovie:Mac/iOSで無料。動画編集の入門に向きます。
  • VLLO:iOS/Androidで使え、縦型・SNS向けの編集がしやすいアプリです。
  • InShot:SNS向けの短尺編集に強く、手早く仕上げられます。

スマホアプリは手軽な反面、長尺や複雑な編集には向きません。数分のショート動画やSNS用のダイジェストならアプリで十分ですが、10分を超えるトーク動画や細かいテロップ演出を重ねる場合は、PCソフトのほうが作業効率も仕上がりも安定します。まずはアプリで感触をつかみ、必要になったらPC編集へ移行する流れが、機材投資を抑えつつ品質を上げる現実的な道筋です。

AIで字幕・カットを時短する

編集の手間そのものを減らしたいなら、AI編集ツールが選択肢になります。Vrew は音声認識で字幕を自動生成し、テキストを削るようにカット編集ができるツールで、Mac・Windows・Ubuntuに対応し無料でも使えます。字幕付けと不要部分のカットを大きく時短できるため、長尺のトーク動画やインタビュー動画で力を発揮します。生成AIで台本や素材を用意する使い方も選択肢に入り、企画から編集までの一部をAIに任せられます。

内製ツール10種の比較一覧

代表的な内製ツールを、対応環境・費用区分・向く用途の3軸で並べると、次のように選び分けられます。

ツール 種別 対応環境 費用区分 向く用途
DaVinci Resolve PCソフト Win/Mac/Linux 無料版あり/買い切り 本格編集・カラー調整
Adobe Premiere Pro PCソフト Win/Mac サブスク 拡張性重視の本格編集
Final Cut Pro PCソフト Mac 買い切り Mac環境での高速編集
PowerDirector PCソフト Win/Mac サブスク/買い切り 初〜中級・テンプレ活用
Filmora PCソフト Win/Mac サブスク/買い切り 初心者・学習コスト重視
CapCut アプリ/PC スマホ/PC 無料(Pro有) ショート動画・SNS
iMovie アプリ Mac/iOS 無料 入門・手軽な編集
VLLO アプリ iOS/Android 無料(課金) 縦型・SNS動画
InShot アプリ iOS/Android 無料(課金) SNS向け短尺
Vrew AI編集 Win/Mac/Ubuntu 無料(有料プラン有) 字幕・カットの時短

この一覧は、各ツールの提供元が公開している対応環境・費用区分をもとに当社が整理したものです(2026年7月時点。料金プランは改定されることがあります)。まずは無料のCapCutやDaVinci Resolveで1本作ってみて、続けられそうかを確かめてから有料ツールに広げると、無駄な投資を避けられます。

用途からツールを選ぶ考え方

ツールは数が多く、機能で比べ始めると迷います。選ぶときは機能ではなく用途から入るのが近道です。ショート動画中心ならスマホアプリのCapCutやVLLO、腰を据えた長尺編集ならPCのDaVinci ResolveやPremiere Pro、字幕付きのトーク動画を量産するならAIのVrew、というように、作りたい動画の型に合わせて選ぶと迷いが減ります。

最初から高機能なソフトをそろえる必要はありません。無料ツールで1本作り、物足りなさを感じた部分だけ有料機能や上位ソフトを足していくと、費用も学習コストも抑えられます。

内製で最低限そろえたい機材

内製の質を左右するのは、編集ソフトよりも撮影時の音と明るさです。スマホでも、外付けの小型マイクと簡単な照明を足すだけで、視聴されやすさが大きく変わります。トーク中心のYouTube動画では、映像の解像度よりも声の聞き取りやすさのほうが視聴のしやすさに影響しやすいため、まずマイクから整えるのがおすすめです。

背景の映り込みが気になる場合は、無地の壁やロールスクリーンを用意すると撮影場所を固定できます。三脚でカメラのブレを抑え、窓からの自然光やリングライトで顔を明るくするだけでも、内製動画の印象は十分に整います。高価な機材を一度にそろえる必要はなく、音・光・固定の3点から手をつけると失敗しにくくなります。

内製が「続かない」原因と、続けるコツ

当社は、内製がうまくいかない原因はカメラや編集ソフトではなく、撮り続ける仕組みがない点にあると見ています。担当者の頑張りに依存すると、通常業務に押されて更新が止まりがちです。内製の成否を分けるのはツールの性能よりも、決まった頻度で撮る・作る流れを社内に組み込めるかどうかです。

続けるコツは、編集をテンプレート化して毎回ゼロから作らないこと、撮影日を月内に固定すること、そして最初から凝りすぎないことです。1本目で完璧を目指すより、同じ型で複数本を回せる状態を先に作るほうが、結果的に発信量が積み上がります。

YouTube動画制作は外注と内製どっち?費用を抑える発注の考え方

外注と内製は、品質と工数削減を優先するなら外注、費用を抑えて継続したいなら内製が基本の使い分けです。撮影は社内・編集は外注というハイブリッドも選べます。自社の予算・割ける時間・公開後の運用体制の3つで、どこまでを外注するかを決めると失敗を防ぎやすくなります。

外注か内製かで迷うのは、両者を「二択」で考えてしまうためです。実際には工程ごとに分担できるため、「どの工程を社内で持ち、どこをプロに任せるか」で考えると、費用と品質のバランスを取りやすくなります。

外注・内製・ハイブリッドの使い分け

依頼のしかたを費用・発注側の拘束時間・継続のしやすさで整理すると、次のようになります。自社がどこにコストをかけ、どこに時間をかけられるかで、合う方法が変わります。

依頼のしかた 費用帯 発注側の拘束時間 継続性 向いている企業
収録起点で継続運用(当社の進め方) 低(月1回程度) 継続発信・使い回したい
制作会社に一括外注 中〜高 単発寄り 品質重視で工数を割けない
フリーランスに依頼 低〜中 中〜高 属人的 予算を抑えたい小規模制作
編集だけ外注 高(撮影は自社) 撮影は内製できる
内製(自社制作) 担当者依存 予算最小・スピード重視

この比較は当社の支援知見に基づく整理です。1行目は当社が提供している進め方で、月1回の収録を起点に発信を継続する形をとります。品質を安定させたい場合は制作会社への外注が向き、会社ごとの特徴や選び方はYouTube制作会社の一覧と選び方で比較できます。一方、撮影は社内でできるなら編集だけを外注する方法が費用対効果に優れます。

外注時に見積もり・契約で確認すること

外注する場合は、見積もりの内訳・追加費用の条件・修正回数・二次利用の範囲・納品形式の5点を発注前に確認します。特に修正回数と二次利用は、後からトラブルになりやすい項目です。「修正は何回まで無料か」「SNSやサイトへの転用は追加費用がかかるか」を最初に取り決めておくと、公開後に使える範囲で困りません。

撮影した素材そのものを受け取れるかも確認しておくと、後から別の媒体用に編集し直せます。契約前にこれらをそろえておくことが、「作って終わり」で使われない動画になるのを防ぐ実務的な備えになります。

品質を落とさず費用を抑えるコツ

費用を抑える基本は、外注する範囲を絞り、社内でできる工程を増やすことです。出演を社員にする、撮影場所を固定する、テンプレートを用意して編集を効率化する、といった工夫で、品質を保ったまま費用を下げられます。

複数本をまとめて依頼して単価を下げる、1回の撮影で複数本の素材をまとめて確保する、という進め方も有効です。最初から完璧を目指さず、短尺を1〜2本作って反応を見てから投資を広げると、無駄な予算を使わずに済みます。まずは手をつけやすい形式から始めるのが、継続への近道です。

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「1本の制作費」より「活用総量」で費用対効果を捉える|当社の見解

BtoB企業のYouTube・動画活用で成果実感76%・効果あり60.6%・活用シーン最多48.6%を並べた棒グラフ
成果を左右するのは1本の質より継続と活用総量(出典: BtoB企業のYouTube活用に関する実態調査ほか)

YouTube動画の費用対効果は、1本あたりの制作費ではなく「1回の撮影・収録から何媒体・何本の発信に展開できるか」という活用総量で捉えるのが実態に合います。同じ制作費でも、素材を使い回せる設計なら発信量は何倍にもなり、成果につながりやすくなります。

制作費と依頼先の比較には時間をかけても、「作った素材をどう使い回すか」の設計は後回しになりがちです。ここを最初に固めておくかどうかが、同じ予算でも成果に差を生みます。ただし、同じ動画をそのまま各媒体へ貼るだけでは効果は限られます。尺や見せ方を媒体ごとに整えるのが前提です。「1本の値段」で見るか「活用総量」で見るかによって、選ぶべき依頼先も変わります。

費用の見方 費用の捉え方 判断への影響
1本あたり 動画1本の制作費で比較 単発の安さに目が向く
活用総量あたり 1回の収録・撮影から展開できる媒体・本数で比較 使い回せる依頼先・運用が選べる

データが示す「継続」と「成果」の関係

先ほどの調査では、YouTubeチャンネルを運用するBtoB企業の約76%が事業上の成果を実感しているという結果が出ています(BtoB企業のYouTube活用に関する実態調査、2025年10月公開・有効回答300名)。当社はこの数字を、「1本のクオリティ」よりも「継続して届け続けられるか」で成果が決まりやすいことの表れだと考えています。制作段階から、作った素材をどの媒体でどう使い続けるかを織り込んでおくと、費用が成果に変わりやすくなります。

別の調査でも、動画マーケティングを実施するBtoB企業の活用シーンはYouTube・SNSが48.6%で最多となり、動画活用で効果があったと回答した企業は60.6%にのぼります(2026年版 BtoB企業における動画マーケティングの実態調査、2026年6月公開・有効回答500名)。BtoBでもYouTube・SNSが主要な接点になっている以上、単発の完成度より、素材を継続的に生み出せる体制のほうが効いてきます。発注時も展開のしやすさを基準に据えるのがおすすめです。

ただし先のYouTube活用調査では、運用していない企業の43%が「必要性を感じない」と回答しており、どの企業にも一律で効果が出るわけではありません。自社の商材や商談プロセスに動画を組み込めるかを確かめたうえで判断しましょう。

費用対効果は「活用総量」で捉える|当社の運用

当社は、1回の収録・撮影で得た素材を何媒体・何本の発信に展開できるかという「活用総量」で費用対効果を捉えるべきだと考えています。当社のなにゆえがたりは、月1回のインタビュー収録を起点に、YouTube動画だけでなく、ショート動画・音声・記事・SNS投稿までをまとめて制作・運用する仕組みを標準にしています。

1回の制作を単発の動画で終わらせず、複数媒体の継続的な発信素材に変えることで、制作費が生む発信量を増やせます。YouTube動画制作を「作る」だけでなく「使い続ける」前提で設計したい企業に向いた進め方です。撮影と編集を都度ゼロから立ち上げるのではなく、決まった頻度で「答えるだけ」の負荷にすることで、更新が止まりにくくなります。

YouTube動画は、作る前に「どの媒体で・どう使い続けるか」を設計しておくことが、費用を成果に変える分岐点になります。

制作会社選びから運用まで含めたYouTube施策全体の進め方は、YouTubeの制作・運用の依頼先総合ガイドで解説しています。

よくある質問

YouTube動画制作の費用相場はいくらですか?

依頼範囲で幅があり、編集のみで3,000円〜30万円、撮影と編集で10万〜100万円、企画から一括なら50万〜300万円程度が目安です。金額は尺・撮影規模・出演者・編集の作りこみ・修正回数で変動します。費用を抑えたい場合は、企画や撮影を自社で担い、編集だけを外注する範囲から始めるのが現実的です。

YouTube動画1本の制作にはどのくらい時間がかかりますか?

編集のみなら数日〜1週間、社員が出演する撮影込みで2〜4週間、企画から一括で長尺・演出多めなら1〜2カ月が目安です。撮影自体は半日〜1日で終わることが多く、時間がかかるのは企画・編集・確認の工程です。公開したい時期の1〜2カ月前に動き出すと、余裕を持って進められます。

まとめ

YouTube動画制作の費用は依頼範囲で3,000円〜300万円程度と幅がありますが、費用対効果は「1回の制作から何媒体に展開できるか」で大きく変わります。制作は依頼から公開まで数日〜2カ月が目安で、外注と内製は予算・割ける時間・運用体制で使い分けるのが失敗を防ぐ判断軸です。そして最も差がつくのは、作る前に「どこで・どう使い続けるか」を設計しておくことです。この3点を押さえれば、YouTube動画への投資を成果につなげやすくなります。

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